2. 隠れ里稲荷-星月夜の井-満福寺
隠れ里稲荷
さてさて、次は隠れ里稲荷。これが当初何処を指すのか分かりませんでした。しかし、鎌倉で稲荷さんと言えば…佐助でしょう。大昔に買ったガイドブックをよくよく読み返すと、ちゃんと「隠れ里の稲荷として…」の一文がありました。鎌倉駅から30分…は歩かなかったと思います。住宅地を通り抜けて、下社へ到達。その手前には「住宅街ですのでお静かに願います」の旨の看板が。ご尤もです。道を進んでいくと、沢山の鳥居が。そこからは登りです。石段を上がると台湾リスが遊んでいました。鳶の鳴き声と暖かな陽光、そして静寂。21世紀を忘れます。本殿にお参りをしてから、奥の院へ。奥、といってもちょっとした裏手な感じですが。
ゲームでは、ここで譲と景時が狐火の怪異に挑みます。狐火は、池の中から出てくると言う事でしたが、私達の隠れ里稲荷には池はありません。ですが、霊狐泉という湧き水はあります。しかし、私は見落としました…(爆)。水物を見落とすなど何たる体たらく。
下社には「相州鎌倉隠里佐助稲荷神社由緒」 出迎えてくれる鳥居 石段から本殿を臨む
ここから、ちょっと脱線して銭洗弁天へ。混んでいた事もあり、お金は洗いませんでしたが、境内に流れる水にホッと一息。ここから星月夜の井までは、結構歩きますので、一休み。ひたすら南下して、新佐助トンネルを経て長谷方向へ。大仏様も拝まず進みます。途中、心魅かれる店先があり入ってみると、あぶらとり紙専門店さんでした。なんとスタンプカードの柄が「紫陽花」。そして、紫陽花という商品名のあぶらとり紙もありました。勿論購入しましたよ!(笑)
星月夜の井
荒俣宏先生の本で知った「星の井」。それは10年以上前の出版物で、その時納められた写真の井戸は、なんとよしずが蓋になっていました。ですから、現地へ着いてこの蓋を見た時は驚きました。なんだか、お料理に被せてくるヤツを思い出すというか(笑)。ゲーム中では、敦盛とリズ先生が井戸の水に「火」が映るという怪異に挑みます。祠の屋根の形から、解決に導きますが、ここには祠はありません。
ここから歩いて江ノ電・極楽寺駅へ。次の目的地である腰越の満福寺までは、4駅。ここまでくると、流石に歩けませんでした。途中の七里ヶ浜駅からは七里ヶ浜高校の、そして鎌倉高校前駅からは、鎌倉高校の学生さん達が沢山乗車。望美や有川兄弟は、どっちの高校だったのかな〜と思ってみたり(笑)。でも、江ノ電待ってる時に七里ヶ浜に居た、というのだからやはり前者でしょうか?
因みに満福寺の帰り、鎌倉駅行きに乗車した際は、この2駅での学生さんの乗車は殆どありませんでした。そして、往復共「義経号」には当たりませんでした(苦笑)。
満福寺
腰越駅では、こんな横断幕が構内に飾られていました。後で分かったのですが、あちこちの駅でも同じだったのです(極楽寺は無かった)。そして、目指す満福寺へ。驚きました…。だって、ホントに線路の目の前が石段なんですもの。私がお参りしたのは夕方でしたので、他の参詣者は居ませんでした。でも混んでる時には、踏み切りを待つのに石段に昇っているようですね。
本堂にお参りして、まずは「弁慶の腰掛け石」「手玉石」に視線を移します。…ゲームだと、これを持ち上げそうなのは誰なのでしょうね(笑)。どうも、あの弁慶さんでは想像がつき難くありませんか?(笑)そして、寺務所に拝観料200円を納めて入ります。窓口のところに猫がいましたが、こちらの看板ネコ…か?入ると直ぐに腰越状の案文。その他、何故か薙刀もありました。6文字抜けた、いわば失敗作の版木。でもその失敗が、800年を経た今の私達に「腰越状」を見せてくれているわけですね…。これを見ている時、時空跳躍会得前と九郎ルートの一周目の時を思い出して、一寸涙目に。しかし横を見ると義経フィギュアがケースに入っていたり(笑)。こちらには、鎌倉彫の技法を取り入れた漆画の襖絵なども展示されています。さて寺務所を出て、ふと気がつくと「硯の池」が…見当たらない。本堂の右側をよく見てみると、霊園の入り口に石碑が。あれ…自分の足下に…魚が…。なんと、硯の池はコンクリートに覆われていたのです。池を潰してはいないようですが、溝か?と思うような状態。本当は、もっと広かったんだろうなぁと勝手に推測してます。
…満福寺さんの閉門時間が、あと1時間早かったら今回は間に合わないところでした。