終章
白龍の剣を取るように望美に呼びかけるも、荼吉尼天に身体を乗っ取られたままの彼女は、結局自らの腕を斬って―って、一瞬切り落としたのかと思いました(汗)。弁慶さんは、口説き文句もですが窮地に在っても口がよく回ります。そして、荼吉尼天も一旦は退き、弁慶さんが望美を手当てします。…望美ちゃん、部屋に色んな人が出入りしてません?親御さんに遭遇したりしていないのかしら。これは誰のルートをやっても思います。そして、誰が迷宮を作ったか知っていたし、勝算もあると望美に告げます。

罪人の祈り
今迄、望美に全てを知ってと、彼女を前進させた弁慶さんも、最後は彼女に黙って行きます。己の祈りを聞き届ける神など居ない―。応龍という神を呪詛し、戦で多くの生命を奪った自分を、彼は無かった事にはしていない。更には異国の神と再び戦う。その痛みを以て尚、神子のために祈らずにはいられず、自らもまた力を尽くす…。望美の額に口付けるスチルは、ネオロマイベントで見ておりました。どんなシーンで出てくるのかと思っていましたよ。会場は悲鳴でした(笑)。

神との戦い
私は荼吉尼天になったりしない、と追いかけて来た望美に根負け(?)した弁慶さん。怨霊を封じ、龍脈を正すことで神子はその強大な力をその身に受け、荼吉尼天の呪縛から解かれる。その考えから、迷宮の怨霊を片端から封印していきます。
迷宮内を進み、朔と望美そして白龍が怨霊が生じるのを一時止め、封印していきます。…正直、もっと早くそれをやれば…とは思ったのですが(苦笑)。無印では黒龍を滅した弁慶さん。その彼のルートで、黒龍の神子が、今はここに存在しない黒龍の加護を受け、力を発揮されるシーンが描かれるというのも、なんともいえない気持ちでした。願いを聞き届ける神がいるはずは無い、と言いながらも弁慶さんの側には、白龍と龍神の神子達が居る。近くにある存在をここで改めてどう思ったかは描かれませんでしたが、気になるところです。

最後の怨霊を封じ、白龍は本来の力を取り戻して、荼吉尼天との最終戦に。…これって、迷宮の外ですよね?やはり慌てて景時さんが結界を張って、一般人の目に触れないように戦ったのでしょうか。凄く気になりましたぞ(笑)。
戦いが終わって、望美ちゃんは「本当に終わったのか」と何度も口にしました。これが印象的です。如何に無意識であったとはいえ、自分のした事を考えて、辛かったんだな、と。それを頑張った、と優しく言う弁慶さんに彼女は救われたことでしょう。

エンディング
弁慶さんは、こちらの世界に残りました。生まれ落ちた世界より、望美の居る世界を選ぶ。自分の思い込みでないといい…と言っていましたが、そういえばどっちも「好きだ」って言ってなかったか(笑)。「立つ瀬がない」と言ったときは、思わず笑ってしまいました。
宮田さんがコメントの中で「背負っている悩み」が異世界と違った旨、おっしゃっていました。前2作では、どちらもこれまでの重みから開放された感もあったエンドメッセージ。ですが、迷宮は微笑ましい感じすらしました。そう、笑ってしまうくらいに。それは単にセリフの面白さではなく、見る側の一種の安堵からきているのかもしれません。側にいて、手を繋いで、この世界にいる事を望美ちゃんと実感して、幸せになってください。

そうそう、今回の服装の事を。最初見たときは、リボンタイに驚きました。何処の可愛らしい坊ちゃんだよ、と(褒めてます)。今迄は黒いものを羽織っていたのに、今度は真っ白。これにも驚き。かなり印象が違いますね。でもファーがフードに見えてしまいますが(笑)。髪の色や顔の造作にフワフワのファーで、お人形さんみたいだなーと思ってみていましたよ。


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