1.朝夷奈―景時邸跡―報国寺


「いつか一緒に行けると良いですね」そんな話が出てから…何だかあっという間に実行となりました、今回の鎌倉行き。私の仕事の関係で、施行日の設定に迷いつつも無事に当日・2007年3月16日となりました。最も、表紙に書いたように陽気だけはどうなるか気掛かりでして、折畳み傘も用意。
待ち合わせは、9時に東京駅の東海道線ホームで。
いつものように「鎌倉・江の島フリーキップ」を手に、9時4分発の東海道線を戸塚駅で横須賀線乗り換えで鎌倉へ向かいます。
駅の改札を出ると、5番停留所には既にバスが…!慌てて乗るも、発車までは5分ほどありました(笑)。太刀洗・鎌倉霊園行きで、いざ朝夷奈へ。


朝夷奈

朝夷奈まで初めてバスを使ったとき、うっかり終点まで乗ってしまい1停留所分戻ったことがあります。それ以来、そんなことはやらかさなかったのですが…どうして今回やってしまったのか(汗)。緩やかな下り坂を引き返しながら「駅の周りと比べて、もう既に温度が下がってますね」と話しつつ、本来の下車位置である「十二所神社」まで辿り着き、朝夷奈の滝まで。この日は、ここ暫く悩まされた膝の鈍痛も無かったのですが、流石に熊野神社まではどうも…ということで、真宮さまにも「滝までで」とお願い致しました。

民家が途切れた辺りから、更に温度は下がります。ですが、ふと気付きました。…明るい。時間は10時半過ぎです。確かに、これまでよりは早い時間に来ましたが…。周りを見ると、そうです。落葉した樹が多く、その分遮光するものが無くなって明るかったのです。考えてみたら、今迄は葉の茂った頃に来ていましたから。更に、今回は同行者もいらっしゃるので余計かも(笑)。
そんなこんなで、太刀洗水へ。余りの目印の無さに真宮さまも驚きのご様子。…これ、あの筒(という表現しか思い当たらない)が無かったらホントーーーに分かりませんよね。小さな祠みたいなものの横にある木札も、すっかり文字が消えた状態ですし。でも、あの筒も何時の物なのでしょう。

 


景時さんが刀(遙か3なら銃なのでしょうが)洗う寂しそ〜な背中を想像しつつ、滝へ。
12月に訪れた際に手入れされていた石碑は、文字が読み易くなっておりました。

この日、東京では初雪を観測…しましたが、やはり乾燥続き。こちらの天気はどうだったのかと思いつつ、やはり地面は滑り易い感じ。周りの崖からしみ出る水を見て「凄い水ですよね…流れた跡は黒いし削れているし。鉄分とかが多めなのかな」などと頭を巡らす二人でした。
そして「やっぱり、あの二人の服装では寒いと思う…。」とも。「迷宮」でのヒノエくんと望美ちゃんの若さに、改めて戦慄く私達でした(笑)。

金沢街道へ戻り、景時邸跡を目指します。


景時邸跡

まずは明王院さんを拝観。ミツマタやスノーフレークなど、美しくも可憐な花を堪能。こちらの境内は静かで趣があって、何時訪れても素敵です。
それから、山門前の路を左へ歩き景時邸跡へ。谷戸には雪柳が咲いています。ショカッサイも結構なもの。あれ?祠の脇に飾りが供えられています。12月には無かった…。門松に掛けるもののようです。近隣のお宅の奉仕でしょうか。そして祠の中はお札が無く、札の下に御座すお狐様が顔を出されています。

  


報国寺へ

金沢街道を西へ。景時さん関連は続き、今度は報国寺さんに向かいます。
二人旅で実感する、歩道の狭さよ…。写真はそんな街道沿いの見事なミモザ。滑川の鯉を見たりしつつ暫く歩き、華の橋を渡っていよいよ報国寺さんへ。

山門の工事は終わっている筈なので、新しいのよねと思いつつ見てみると…勿論ぴかぴか(笑)。今は植木屋さんが入って社殿周り他の手入れ中でした。
これまでは作業中で撮れず、その前は撮り忘れていた(苦笑)山門すぐの石段を今回こそ!とパチリ(下写真右)。これも「小道具」の可能性アリかな。…でもここから落ちても、切り傷より打ち身が多そうな気がします(笑)。
境内は人影も少なく、静か。

 

そして、竹の庭へ。茶寮には寄らず。この日も静かでした。尚、過日日記に書きました「落書きされた竹」は、客殿裏手の庭園への入口近くに…。
下写真右はミツマタ。竹林を抜け、庭園が見えてくる辺りにありました。左は庭園から竹林を。

 

庭園にあった弁慶さんの誕生花「山茱萸(春黄金花)」。去年の桜の頃はもう終わっており、機会があったら見たいと思っていたので嬉しかったです。
奥のやぐらは足利家時・義久のもの。

 

庭園から出た際、朝夷奈の滝でも見掛けた女性二人をこちらでも…。時間的にも、峠を踏破してバスを使えば今頃着くころ。朝夷奈・熊野神社・報国寺…と勝手に結びつけ、もしや神子様?と思う私達でありました(笑)。この後はお目に掛からなかったのですが、やはり気になりましたね(笑)。


 

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