4.光明寺-九品寺・補陀落寺-
極楽寺-星月夜の井・御霊神社-収玄寺


光明寺

三月の旅で鎌倉パークホテルさんから由比ヶ浜を挟んで正面に見えた、大きな屋根がずっと気にかかっていました。地図で見て、この光明寺さんではないかと思いました。桜の名所ということもあり、行ってみますと…当たり(下写真左)。本堂の屋根がそれでした。
大昔に一度来ていたのに、すっかり忘れていた…と帰宅して己に突っ込みました(笑)。
立派な本堂も然ることですが、広々とした境内は明るく大らか。子供たちが遊び、猫が寛いでいました。山門(下写真右)も立派です。

 

本堂の左回廊からは蓮で有名な記主庭園が、右回廊からは枯山水の庭園が臨めます。

 

本堂裏手からの眺めは絶景…と聞いてはいましたが、既に15時半も少し過ぎておりそちらは回らず。


九品寺・補陀落寺

和田塚駅を目指して歩き始める前に、光明寺さん近くにあるこちらの二社を訪問。
九品寺さんは新田義貞が戦死者の霊を慰めるために建てたといわれ、軍の陣営跡でもあるとか。
木瓜、十二単がひっそりと咲いていました。

 

補陀落寺は頼朝が文覚上人の為に建てたと伝えられ、創建当時は七堂伽藍を擁したそうです。
今はひっそりと佇むお寺ですが、非公開の寺宝の不動明王像は平家調伏のための像とか。…弁慶さんの外套の梵字、もしかして歌舞伎からではなくこれからきているのでしょうか?
お寺の別名は竜巻寺。度々竜巻に見舞われたそうです。竜巻→龍→調伏対抗→ああ、色々妄想(笑)。


さて江ノ電に乗るため和田塚駅まで、九品寺さんの脇から一直線に西へ向かいます。
この頃から、空模様が曇天になり気温も徐々に下がってきました。持ってきたストールを巻き、冷たくなった風を受けながら歩きます。バスで鎌倉駅へ戻るテもあったのですが、190円が惜しい(笑)。
それと、夕方の道路事情もわからないので取り敢えず「この距離なら何分」と言う予測のつく己の足にかけました。しかし、どんどん天気が……(汗)。

写真は「和田塚入り口」交差点の桜。交差点を右折し、和田塚に一礼して駅へ。多分九品寺さんから15分ちょいで歩いた…と思いますが、寒さもあって結構歩いた気がします。丁度16時13分発の江ノ電に間に合いました。何とか極楽寺さんへ入れそうです。しかし、車内は混んでます。去年より混んでる(苦笑)。ですが、長谷駅で結構下車されました。長谷寺さんも光則寺さんも混んでるなぁ…と思うのと同時に、時間も考えて今日は御霊神社さんを終点に決めました。


極楽寺
16時20分に駅へ。閉門が30分なのでほぼぎりぎり。
境内には近所に住まうと思しき親子連れ、熟年ご夫婦がいらっしゃいました。桜は思ったより花が残っていました。曇天模様の灰色の空に、薄いピンク色の花と僅かな葉の緑色。
こちらの桜は樹も枝も他所より真直ぐに感じます。左右に大きな枝ぶりではなく、縦に長い。そのせいか、整然とした印象をうけます。


御霊神社
極楽寺坂切り通しを長谷方面へ戻る、いつものコース。
成就院さんの治山工事はもう終わりそうでしたが…予定より長引いたのですね。
虚空菩薩堂の桜(右写真)も綺麗。星月夜の井の前を通って、御霊神社さんへ。

…ああ、終わってた…。去年のリベンジならず(泣)。
生憎と桜は、殆ど散っていました。本堂に手を合わせた後、境内の緋桃を撮っていたら…あれ?降ってきた…?その時、去年のお守りを返納することを思い出して納め場所へ。新しいお守りを求めおみくじを引きまして、結果は吉。まだ小雨、と思ってもう一本の緋桃を撮っていたら…本降りに。
短時間で止むかと思い気や、そんなこともなさそう。宝物殿の軒下で雨宿りをしつつ、持ってきた折畳み傘を広げます。東鳥居から出て、長谷駅方面へ。

 

 

東鳥居を振り返って1枚(下写真左)と、御霊小路を示す石のある曲がり角から、神社方面を。今度来るとき、ここはどうなっているのやら…。

 

雨中の収玄寺と、長谷駅。歩道では傘の無い人が、足早に駅に向かっていました。

 


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