5. 旅の終わりに
すっかり冷えてしまったと思いつつ、傘とストールが有って良かったです。
17時5分発の江ノ電に乗り、同20分発の横須賀線で帰路につきました。15両編成の先頭車両に乗車、大船まで貸しきりでした(笑)。
写真は車窓越しの北鎌倉・下り方向ホーム。降雨と寒さで人も少なく、寂しいと申しますか、本来の静けさに戻るとこうなのかな…と思いました。
仕事場に籠っている最中も、ああ桜がぁぁぁと思う桜馬鹿+遙か馬鹿でありました。今年はとにかく陽気が滅茶苦茶でしたね。暑いくらいと思えば急に冷えたり、雲って降ったりなど。開花予想の早さにも驚きましたが、その予想のつけ難さも今年は例年よりも大変だったと思います。確かに満開の壮麗さには間に合いませんでしたが、何とか花の名残を惜しめたし、何よりも海棠や山吹といった沢山の花も愛でられたということは幸いでした。
最近はすっかり「遙か3」から外れた、単なる鎌倉旅行記にもなっている感があります(笑)。しかし、アタマには常に遙かが棲んでおり(笑)、どこかでオフラインネタにしようだの、ここに誰かが来たらどうなるのだろうという妄想も常備しております。しかし、いちいち書いたら読みづらいことこの上ないです(笑)。元々神社仏閣巡りは好きで、鎌倉も好きな場所ではありましたが、ここまでハマったのはやはり「遙か3」があってこそですから。また「迷宮」によって現代鎌倉が舞台になったということが、来訪回数を多くした原因であることは否めません(笑)。まだ気が済まんのかという感じですが、見落としたりしている所も多いので、また行きたいです。何度も書きますが、やはりあの風情有る街並や花などの美しさに魅かれます。
花といえば、私は海棠が思っていたよりもかなり好きだというのを、今回実感しました。海蔵寺さんは勿論、咲いているところの殆どで撮っていました。ですが、花の名前等は殆ど知らない有様。帰宅してから調べたりして、漸く追い付いたりする始末です。このままずっと覚えていられると良いのですが…(苦笑)。
去年の「迷宮紀行」に続いて、今年も訪れた場所が幾つかあります。その一つ、報国寺さんの手前に「華の橋」。今年も橋の横にある染井吉野が綺麗に咲いていました。そこで地元の方とお話をする機会を得ました。その樹は、60年くらい前に植えられたとのこと。染井吉野の寿命は50年と言われていますから、そろそろ心配と思うけれど、まだまだ綺麗で元気そうだと嬉しそうに話されました。昨年は報国寺境内でも地元の方とお話が出来ましたが、いずれの方もこの美しく歴史を湛えた風景を、とても大切にされていると感じました。そして、この土地ならではの美しさや歴史に触れたくて、我々観光客が行くわけです。だからこそ尋ねる側が、ごり押しでその風情を壊すことがあってはならないと痛感いたします。
明王院さんや極楽寺さんがあの佇まいを保っているのも、それは「撮影目的」で入ってくる人がいないからかなと今回改めて思いました。本来は聖域ですから、大らかな許容範囲はあるにせよ、そこで騒いだり己の欲求のために他の方を阻むようなことがあってはならない筈です。自分も方々を訪れ、許可の出ている範囲では印象深いものを撮ってきています。その旅の記録が誰かの迷惑になったりしないよう、心掛けなければ。
訪問時に遭遇する地元の方が、親切だったり感じが良かったりすることばかりで、感謝することが多いです。武家の古都・鎌倉の世界遺産への登録への取り組みも進められているとのこと、今後も心して訪問させて頂きます。
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