1. 仏行寺-三嶋神社-しのぶ塚
まだ「花見」が足りてないのかもしれない…。
そう思いました。桜好きの桜化け物としては(笑)、今シーズンは諸々で己の花見充足度が不足していると。しかし、桜は終わりました。そこへ牡丹(となると友雅さん連想)などの花の頼りが届いたので、この思いを充足させるには、鎌倉で花を(また)見るのよ!という安直な図式に。
というわけで、4月27日9時15分発快速アクティー熱海行に乗車。いざ、鎌倉。
初めての「鎌倉山」方面
毎度「鎌倉・江の島フリーきっぷ」のお世話になっております。
陽気も良いし視界の広いモノレールに乗りたいココロが発動。
ならばルート上の、躑躅が綺麗という仏行寺さんに行ってみたい。…という要素が合致しまして、本日は大船駅からモノレールへ。実は、ここから乗車するのは初めてです。
仏行寺
湘南深沢駅で下車。お馴染、梶原の地(笑)です。ここから仏行寺さんまで徒歩。
モノレール沿いに少し南下、Y字路を左に行き湘南記念病院(下写真左)を目印にそのまま進みます。
周りの風景は大通り沿いとは趣を異にし、長閑です。目印も何もないなぁ…。
というときに頼るのは住居表示。多分このY字路を左(またか)だなと思って左折。![]()
暫く行くと、漸く仏行寺の案内板が。静かな住宅街を進むと…ありました。
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「100円箱」にお納めをして、まずはお参り。本堂の左には竹林、裏手には見事な庭園とそれに続く山があります。私の他には竹林のスケッチをされる方、躑躅の写真を撮られる方くらいで、とても静かでした。
お庭の横から裏山へ続く道(石段)があります。山は墓地となっていますが、こちらの上にあるのが梶原景時の息子・源太景季の右腕を埋めたと言われる「源太塚」。こちらへ訪問した躑躅以外の目的でもありました。![]()
景季の死を悲しんだ妻・信夫(しのぶ)はこの地に夫の右腕(実検用に運ばれて来たらしい?)を埋め、自害したと言われています。…塚っていうより古墳だ。と思って帰宅後に「歴史散歩」に読み返すと「大源太古墳」というもので、お椀などが出土しているとか。…でも、名前から考えてもやはり景季さんとは無縁じゃないのかな?。合掌し暫し瞑目。しかし蜂が多くて退散。
仏行寺は1495年創建。泣き続ける信夫の霊を慰めるために…ということですが、景季は1200年没とされています。300年近くも泣いてたのか…?(汗)その後は、小さなベンチに腰掛けて本堂裏手の庭園を堪能。ここは、昭和36年の集中豪雨によって起きた崖崩れの跡を整備して作られたとか…。
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さて、それでは奥さんの塚へ行きますか。
三嶋神社
仏行寺さんを出て「しのぶ塚」へと向かうべく歩き始めました。
途中見事な藤も干渉しつつ、側に有る三嶋神社さんに出会います。雑念と申しますか只の阿呆と申しますか…。狛犬って色々なオプションが付いてますよね。柄(って言うのか)が違うとは申せこれで翡翠さんの流星錘を思い出す私(笑)。いや、景時さんのアレでもいいのですが(笑)。―折角ですので、お参り。石段を登って…思ったより長かったです(笑)。頼朝挙兵の際、平家の総大将だった大庭景親が再建したと言われる、農業守護・産業振興を神徳とするお社でした。![]()
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迷い道
たまに自分はオソロシイ勘違いをします。ここでガイドブックの地図を見ました。目的地までの道には、赤が印刷されています。なのにどういうわけか…元来た道を引き返し、目的地のしのぶ塚まで、すっごく遠回り(しかも上り!)の道を歩いたのです。…本当に何を考えていたのか。でも、その時はそれが間違いだと思っていなかった…って、ボケてるのか?(汗)その道は、仏行寺さんを越えて笛田公園沿いを大回りする、延々と上りの道。
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途中には猿田彦大明神とかかれたものの他、沢山の庚申塔もありました。グラウンドを越えると漸く下り。しかし、塚の案内は一切ありません。少し焦りも感じられる頃、バス停「若松」を見付けました。ああ!もう少し…の筈だが。
しのぶ塚
やっぱり何も案内はありません。しかも、地図を見ると住宅地の方へ入るようになっています。こっちかなーと思いつつ行くと、フェンス。…有りました。本当に…質素な塚。その由来を示したものも無く、ただ塚があるだけです。丁度私が行った際は、ご近所の方が掃除をしていらっしゃいました。「どうぞゆっくりお参りしてください」と言われ、ここが信夫さんの墓所なのかも分からぬまま、それでも暫し合掌。検索を掛けてみましたが、塚が作られた時期や経緯なども分かりません。…観光関係とかに直に聞かなきゃダメかな。![]()
塚を出てから思いました。「湘南動物病院」さんの手前にあるので、道を聞くときはこちらのお名前で尋ねた方が良いのでは…と。
この後、来た方向と反対に道を少し下り、四つ角を右折して住宅地の間を下って行きます。これで「夫婦池」があれば道は合っているはず…。春先には桜で彩られるという道を抜け、無事夫婦池(下写真左)に。道なりに進むと再び三嶋神社さんと近辺の見事な藤に。己の阿呆さに嘆きつつ、湘南深沢駅方向へ歩きました。
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