1.大船方面(龍口明神社-称名寺・今泉不動-白山神社)
行ってみたい初訪問となる寺社は、大船駅を挟んで南西と東。さてどう回ろうか…と考えながらの、慌ただしい出発。出る直前まで地図をプリントしてるってどうよ(汗)。
東京駅へ雪崩れ込むと、間もなく発車の東海道線がある!恐らく8時26分発の熱海行き。滑り込みセーフとなりましたが、先頭車両でもなく、そのタイミングでしたから川崎まで立っての乗車。ぼけっと車窓を眺めつつ、大船着(写真)。ここから湘南モノレールに乗車します。
龍口明神社
モノレールを西鎌倉で下車。初めての場所です。
改札を出て、鎌倉駅前にも店舗を構える「レ・サンジュ」さんのある通りを真直ぐ。上り坂です。畑もある住宅地を進むと、立派な鳥居が。そして、やや盛りは過ぎたものの、紫陽花が沢山咲いていました。
このお社は、江の島創世伝説の五頭龍を祀ったのが起源で、当初は腰越の龍口寺横にありましたが、1978年にこちらに移ったそうです。![]()
水無月の大祓の前日だったので、大きな茅の輪がありました。一日早いけれど…と思いつつ、半年の穢れを祓うべく、くぐってお参りします。じりじりした暑さを感じましたが、なんと境内にはもうコスモスが!時間と季節感が狂いそう、と考えながらベンチに腰掛けて一休み。近所にお住まいであろう、お祖母様とお孫さんがやって来ました。茅の輪のくぐり方を心得ているお祖母様は、お孫さんに教えながらお参りをしていました。
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開放的な境内でぼーっとしつつ、未知なる次の地への行程を考え、出発することにしました。
称名寺・今泉不動
大船駅へ戻ってから、初めての「江ノ電バス」に乗車。写ってるのは京急ばかりですが(笑)。
こちらは前乗りですが、料金は均一ではありません。私はバス共通カードだったのですが、入れてから運転手さんに「…何処まで?」と聞かれて気付きました。そう、乗車する際に降車バス停を申告して、予め料金分を差し引いて貰うシステムだったのです。あわわ(汗)。今泉不動まで、230円。駅前の道を抜け、資生堂さんの大船工場を抜け、住宅地へ。
下車したものの、狭い歩道に立ち地図を見て…こっちでいいの?な心境に。
それでも歩いていくと、墓苑の広告が目に留まり、方向が正しかったのだと安心しました。ところが…何やらごつい建物があります。へ?と思ったら、そこは鎌倉市の今泉清掃事務所。車の出入りも多く、気をつけないといけません。
清掃事務所の奥に、ゴルフ場入り口と並んで称名寺さんの入り口がありました。
奥へ進んでいくと、開けたところに本堂(右写真)がありました。扉は閉ざされていましたが、ご本尊は阿弥陀様。その横には弁天堂があり、江戸時代に弁天様のお告げにより祀られたそうです。
その奥の急な石段を登ると、不動堂(下写真中)。弘法大師が仙人から勧められて彫ったといわれる不動明王像がご本尊。こちらも施錠されていました。お堂の正面には、見猿・聞か猿・言わ猿とおかめ?像。
右側には、大日如来像と眷族36童子像がありました。…どうも眷族の奥のご本尊まで行くのは憚られました。![]()
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私が特に見たかったのが、不動滝。鎌倉にある数少ない滝です。これは、水の少ないこの地を潤すようにとの仙人のお告げから、大師が彫った二つの穴から湧き出たと言われる男滝と女滝です。
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頼朝も訪れ深く信仰していたというこちらは、818年の創建と言われ荒廃していた時期はあっても1000年以上の歴史があります。今は地域のコミュニティセンター的な役割もあるようで、歴史と共に現在を併せ持つお寺だと思いました。
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不動堂の辺りは静かで、滝もまた時が止まっているよう。隣接する清掃工場やゴルフ場があっても、緑深くてしんとした空間でした。
白山神社
称名寺さんを辞して、バス停一つ分元来た道を戻って白山神社へ。
紫陽花の穴場と聞いたこちらは、参道からしてこんもりの紫陽花。そして、誰もいない…。凄いなと思いつつ、長い参道を進むと途中の左手脇にお寺が。こちらは今泉寺(こんせんじ)。元は毘沙門堂の別当寺だったとか…撮り損なってますが(汗)。撮ろうとすると、戸と屋根の一部しか入らなくて(泣)。![]()
その毘沙門堂が、白山神社の本殿(下写真右)。
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ご本尊の毘沙門様は、頼朝が鞍馬寺から1191年に請来したものとか。九郎さんの育ったお寺からですか!また、毘沙門天は北方守護の四天王で、この場所は大倉御所の北に位置していることから、幕府の北の守りとしたとも言われます。普段は非公開(泣)。紫陽花は本堂の周りにも咲いていました。
…が、何よりも驚いたのは本堂前の大きな注連縄。1/8の大注連祭りで奉納されるそうです。ムカデをもしたものとか。ムカデは毘沙門様のお使いなんですね。しかし、本堂にお参りする際、周りにいたのは大きな羽虫。それも一杯…(汗)。刺すのかどうかも分からず、初めて見る黒とオレンジの羽虫にびくびくしつつ、お参りしました。![]()
こちらも確かに通りから奥まっているとは申せ、静かです。虫と緑と、ドーンと構えた注連縄。こちらも少しタイムスリップしたかのようなお社でした。
さて、この時既に正午近く。少し歩いて来た時とは別の道の「白山神社」バス停へ。循環コースのバスなので、往路のバス停にいるともう一度称名寺へ戻って、更に奥の鎌倉湖を回ることになります。大船駅行きに乗車して、鎌倉方面を目指します。
大船駅構内は、お昼時ともあって賑わっていました。さて、今度はJRに乗車です。
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