通勤・通学客と観光客で人が多い構内は、降雨ということもあってどこか慌ただしさもありました。
紫陽花の季節も終わり、7月は七夕。写真はJRの構内にあった笹です。八幡宮でもお祭りするのかと広告ポスターを見ましたが、その頃は仕事場に籠っておりますなぁ…それとネオライだねと、あれこれ考えていました。
ホームに上がるとそこそこ人がいました。1本見送って、17時47分の君津行きに乗車。ボックス席に一人でのほほんと腰掛け、車窓から外を見ると雨足が強くなってきました。
ああ、今日も楽しませて貰ったと感謝しつつ帰路に着きました。
前回と比べると「遙か旅」の要素は濃くなっていたでしょうか(笑)。
本当に只の馬鹿だと思いますが、金沢街道沿いに行かなかった事が、前回の旅の心残りの一つだったのかもしれません(笑)。最も午前中の大船を起点とした旅は「遙か」にも出ず自分も初訪問の地で、正に「鎌倉旅行」でした。
また紫陽花のみならず、多種の花が見られたのも嬉しかったです。去年は蓮もノウゼンカズラ(写真)も咲いていませんでしたから。
…そして、また考えさせられるものが。右の写真。小さくて文字は読めないとは思いますが載せました。称名寺さんの境内入口にあった言わば「拝観の心得」でした。主に「団体」へむけてのようですが「幼稚園の子供よりマナーが悪い身勝手な大人」(原文ママ)へ、諸注意と態度が悪ければ拝観拒否する旨書かれてありました。…そんなに酷い状態なんだ(汗)。確かに、滝に手を合わせていた時後方から来た7・8人のカメラ愛好者と思しきグループは、御参りするでもなく、これがまたそのテの話を延々としていて、余韻に浸る間もなくその場を離れましたが…。
こういう光景に頻繁に出会うと、流石にこれは規制もされるよなぁと危機感も出て来ます。来年…と申しますかこれから、あちこちで撮影禁止とか、観光目的の拝観禁止が増えないことを祈ります。三脚の禁止は、現在も結構見掛けます。
一方、成就院さんでは昨年の参道の写真がありましたが「どこにそんなに咲いてるの?」と不思議がる方も。本堂の入り口には「紫陽花たより(ご報告とお詫び)」という文書が掲げられていました。2月に記されたようで「昨年12月の大雨で斜面が崩れ、治山工事をした為紫陽花は今年は咲かない。申し訳ない」の旨でした。確かに斜面の安全性は図られなくてはなりません。その為には、紫陽花が今年見られないのも仕方ないこと。楽しみにしていた人は残念でしょうが…お詫びというより、お知らせでいいのではと複雑な心境になりました。「観光客様」と最後に記されていましたが、寧ろ「お参り」に来る方こそ、工事中で大変だったのではないでしょうか。お寺さん側の気遣い痛み入ります、な気持ちでした。
そしてこの旅行の翌日の番組で、御霊神社の正面鳥居横の紫陽花を、地元の方が手入れされていることを知りました。将来は紫陽花のトンネルから出てくる江ノ電が見られるように―と。有難いなぁと思いつつ、線路に入って撮影する人が増えないことを祈りました。江ノ電のオフィシャルサイトでも注意を喚起していましたし、神社の鳥居側にも注意書きが有ります。事故など起きたら大変です。
前回から何となく楽しくない話が続いておりますが、やはりそれだけ気になる事に遭遇する確率が増えているのが事実です。自分も観光客の一人として「人の振り見て我が振り直せ」と、自戒。来る人に喜んで貰えるようにと、地元の心尽くしがあってもそれを当然と取るのはどうも…。観光客なんてただ邪魔なだけ…になってしまっては哀しすぎます。
犬の散歩をしながら会釈して行かれた地元の方、雨の中をどうもとおっしゃる宮司さん。ちょっとしたことが、温かい気持ちと優しい印象を残してくれます。
妄想は腹の底に、寺社では真摯に。「遙か旅」となれば、なおのこと舞台となった鎌倉を大切に思い、マナーを守った行動をと思うことしきりであります。
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