5.旅の終わりに


…江ノ電で鎌倉駅に戻ったのは、午後6時前。小町通りにはまだ結構な人が。この日は結局昼食は抜き。で、流石に疲れたし寒いしと、ペットボトルのミルクティーを買ったら、3口で飲み干しました(笑)。いつもは「甘い〜〜っ」と思うのに、この日は丁度良かったと感じたらしいです。
18時15分発、横須賀線・成田空港行きに乗車し、帰途に着きました。
右の写真は江ノ電の車体先頭部分。お正月仕様で、青海波に日の丸。「あけましておめでとうございます」と書いてあります。


2年前よりは温かく晴天と、恵まれた訪問となりました。

当初、北鎌倉へ行くかと迷いましたが、一気に鎌倉へ入りました。東慶寺で臘梅!にもかなり心魅かれたのですが、佐助稲荷まで行こうと思うと、時間的に辛いかな…ということで。
冬場の鎌倉は、他の季節より「迷宮度」(笑)が上がる気がしまして、あちこち行きたくなります。
右の臘梅は報国寺の竹の庭で。敦盛さんが「神子、ここにも咲いているな」と言うのを妄想(笑)。

手斧始式や寿福寺、報国寺の公開日については、いつも頼りにしている鎌倉情報系のサイトさまでチェックしていました。ネットの有難さですね。また、1年のうちで一番観光客の多い月、ということで流石にカメラ+三脚を抱えたグループには遭遇しませんでした。あの人波で陣取っていたら大顰蹙ですからねー。
右の写真、式の始まる前に「本殿参詣待ち」の列を撮ったものです。警察官・警備員ともに配置されていましたが、式を見たい人もその列に混ざってしまったりして、多少混乱していました。ただ、八幡宮さんの方も、ここまでごった返すとは予想されていなかった感じです。こういう時、コミケの列整理班は本当に優秀だと思ってしまうヲタ(苦笑)。

さて、昼食を抜いた旅となりましたが、お店は開いていました。ですが、空いてない。やはり混んでいて、並ばないと駄目というところが多かったです。キャラウェイさんは、今迄見た中で一番の列でした。勿論、空いているお店も有ったのですが、メインたる手斧始式の時間を考えたり、移動のタイミングなどが合わなかったりで、結局は食べず。手持ちの飴とお茶で凌ぎました。やはり余裕の無い旅ですな。小町通りや若宮大路といった場所は、いずれも混雑していました。
歩くのが大変なほどです。

お正月の鎌倉は、混む。それは今回と前回の年始訪問で実感しました。
ですが、逆に凄く静かな所もあります。七福神巡りのコースや、メジャーな観光名所でもない…というところなら、大丈夫かと。収玄寺さんや光則寺さんとか。遙かの舞台なら、佐助稲荷や恐らく朝夷奈、そして極楽寺さんも。北鎌倉駅周辺では、車窓越しからはあまり混雑を感じませんでしたが、どうなのかなぁ…。報国寺さんはそこそこといった感じです。
蛇足になりますが、JR鎌倉駅東口。昨年10月末に改装が終了し「迷宮」発売時KIOSKだった所は、新たにエキスト鎌倉となり、店構えが変っています。

そしてこの時期ならではの、お花。思ったより多種多彩なお花があちこちで見られまして、感激です。右の白い花は芙蓉酢漿草(フヨウカタバミ)。小さい頃は「三つ葉のクローバー」などと呼んでおりましたが、この度ようやっと正式名称を知りました。紫の花は見たことがありましたが、白は初めてです。上の牡丹は、八幡宮で。他にも水仙、千両、万両、そして椿と、行く先々で出会えました。目の保養です。これからはミツマタや梅も加わり、まさに「冬来たりなば春遠からじ」といったところですね。
前回の紅葉紀行は、文字通り「葉」や「樹」に目がいきましたが、今度は「冬の花紀行」とも言える訪問だったかもしれません。中ほどの椿と万両は光則寺さん、下の2色の千両は成就院さんで撮ったものです。

今年も、また思い立ったが吉日とばかりに、鎌倉に行きそうです。煩悩が尽きないように、何度訪れても違う発見があります。春の海棠の頃に、今度こそ光則寺さんへ!という、目標もあったりしますし。遙か煩悩と妄想、更には神社仏閣や洋館好きという、それらを隠しつつ道連れにして、己の心の赴くままに歩く。
これは幸せなことなのだわと、旅行記を書きつつ実感します。
今年も、新たな鎌倉の一面に出会えることを楽しみに…。


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