3.妙本寺-教恩寺-安国論寺-長勝寺
妙本寺
そのまま妙本寺さんへ。参道は緑!毎度書いていますが、駅からもほど近いというのに、いきなり緑。本当に驚かされます。これから益々良い色具合になってくるのでしょう。深呼吸です。
100円を納めて境内に入りますと、そこはぱあっと明るくなります。祖師堂の重厚さの横で、可憐な花が咲いています。左手に海棠と枝垂れ桜、右手にも海棠…そして咲き始めた八重桜。素晴らしいです。海棠は8〜9部咲きといった感じ。この日はケーブルテレビのスタッフが、海棠を撮っていました。他にも皆さん思い思いにカメラを構えていました。![]()
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教恩寺
妙本寺さんを後に、そのまま表通りへ出てまっすぐ南下します。次ぎに訪問するお寺さんは、今回が初めてのところです。案内板もありません。地図をちまちま見ながら、ここかな〜と右折して民家の間の細い通りを歩きます。…ありました。それがこちら、教恩寺さん。創建されたのは戦国時代、北条氏康によって。当時は光明寺さん境内にありましたが、後に移転されてきました。
非公開ながらも、こちらのご本尊の阿弥陀仏は、平重衡の念持仏と言われてます。…まるっきり遙かと繋がりがないわけじゃない、というので来たのですが…。重衡が幽閉されていたのは、御所内ということでこの場所ではありませんが、頼朝公が贈ったとされる像と、舞手の千手に慰められたであろう、重衡。千手は重衡の死後、一説には善光寺で出家し24歳で亡くなったといいますが、2人の思いは像と共にこの小さなお寺で暖かく大事にされているのでは…と思わずにはいられないところでした。
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雰囲気がとてもまろやかなお寺さんで、本堂と隣接する庫裡の周りは花に溢れ、静かな佇まい。墓所がなければ民家のような印象ですが、お寺さんの清々しさもある空気です。合掌し境内を拝観していると、お寺の方が墓所の奥から出てこられました。お墓の草取りをなさり静かに手を合わされ、会釈をして庫裡に戻られます。その姿に、何とも言えないさりげない暖かさのようなものが感じられました。
安国論寺
再び大町の通りに戻って、今度は通り慣れた道を名越方面へ。緑が綺麗になっている安国論寺さんを尋ねます。…あれ?何やらさわさわしています。着物姿の女性達がいらっしゃる。邪魔にならんように…とお参りの後、境内を撮らせて頂いてますと「宜しかったらお茶を…」え?!野点の日だそうです。あ、あの!お作法知りません!(滝汗)全く知りません〜っと、顔に書いてみましたが…笑顔で「どうぞ」と勧められます。![]()
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ならば折角のご縁かもしらんと、緋毛氈が敷かれた椅子に掛け、他の参拝者さんと共に頂きました。幸いと申したら変ですが、他の皆様特にその道の方ではなかった…(汗)。その後、墓地にありました日朗上人の荼毘所を拝し、境内を辞しました。海棠は、剪定されたようです(上写真左)。樹齢鎌倉一ということで、手入れも大変なのでしょう。ほか、庫裡前の石楠花が立派でした。
長勝寺
またしてもこちらへ。おおー、枝垂れが綺麗です。帝釈殿にお参りしますと、少し引き戸が開いていて、中を見られました。前回は法要中だったようで、戸は閉められていたのです。それから境内を拝観。丁度団体さんが法華堂を拝観中で、ちょっと近寄りがたし。なので私は階下からご挨拶。境内は染井吉野も終わり、あの時のような絢爛さは薄らぎましたが、きっぱりとした潔さは変りません。![]()
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この後は線路をまた渡り、名越から大町通りを西へ歩き、江ノ電和田塚駅へ。そこから江ノ電に乗りますが…この日も混んでました。
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