5.旅の終わりに 


鎌倉駅へ戻ったのが、4時半を少し回ったくらい。この日の江ノ電は桜模様でした。と、前方を見ると江ノ電グッズショップが開いています。いつも乗るときはバタバタし、戻ったときは閉店時間…と店内を覗いたことがありませんでした。ということで、入ります。何となくワクワク(笑)。買ったものは、下に(笑)。その後は仕事場への差し入れを買い、17時28分発千葉行きに乗車し、帰路に就きました。


この日買ったもの

本覚寺さんの目薬「日朝水」
お寺で目薬って珍しいと思いましたら、謂れがちゃんとありました。日朝上人が修業された覚林房の湧水が、眼病に効くということから、目薬と。確かに、販売元は「覚林房 日朝堂」の文字。製造は滋賀県の製薬会社さんです。まだ開けていませんが、最近疲れやすい目に、効いてくれるといいなぁ。700円。

江ノ電駅名キーホルダー
…もう、馬鹿につける薬はない(苦笑)。藤沢とか、鎌倉高校前とか、悩んだのです。流石に3つも4つも買うとなると…どうしようという気持ちになって。結局は皆さんの拠点となった、極楽寺駅を購入しました。悩んでいるとき、変な表情をしてい…たろうな、きっと(汗)。江ノ電の公式サイトで、全駅分のイメージが見られますが、大体こんな感じです。500円。


この日は、海棠の名所巡りと枝垂れ・八重桜を見る目的での旅でした。そして「神社」は、御霊神社さんしかお参りしていませんでした。柏手を打つとき、初めて気付きました。花祭りの翌日だったから敢えて…なんてことではなく、偶然です(笑)。
そういえば海棠は4月8日、花祭りの日の誕生花だそうですが、お寺でよく見掛ける…ということからきたのでしょうか?まだそこまで調べていませんが。この花は、自宅の周りであまり見られないこともあり、余計に見たくなって揚げ句鎌倉へ…という(笑)。本当に煩悩背負って行ってるなぁ。

そして海棠と思いつつ、他の春の花も勿論楽しみでした。その楽しみを「驚き」にしたのが、明月院さん。本当に心中では「おわー!けはー!ふはー!」…とかなりどうしようもない、感嘆ぶりでした。揚げ句、アタマの中に「ここは…まるで桃源郷のようだね」と友雅さんの声が(馬鹿)。凄く綺麗でした。ちなみに、右の石楠花と馬酔木の写真は、明月院通りで撮りました。緑との対比がとても美麗。春の明月院さん、恐れ入りました。

そして山吹や雪柳、すみれ、蒲公英と本当に活き活きと咲いていました。他の花もそうです。大巧寺さんや収玄寺さんに行くと、花の名前も書かれていますが、いかんせん全部は覚えられない。しかし「源平桃」のように、調べてまた「燃え」になることもあります(笑)。いずれにしましても、見ているだけでも幸せな気持ちになれます。
…まぁ「描きにくい」「描けない」「どの色を混ぜるか」という「幸せ感」からズレた悩みも一緒になることも多いですが(汗)。

この日は3月の訪問より天候は良かったのですが、それでもやや曇天気味で、午後は晴れていた…という印象があまりないです。陽は伸びたのにどこか薄暗く、結局は体調も考えて七里ヶ浜までは行きませんでした。曇ると些か肌寒いような気になってしまうのは、この時期の陽気の特徴かと思います。行程としてはいつもより短かいと思います。それでも寺社に参拝し、美しい花々を見られて満足です。

殊に、教恩寺さんは初訪問でしたが、大変印象に残りました。日本史に関しては授業程度(しかももう覚えていない)、今は本を読んでもすぐ忘れてしまう始末です。そんな遙か好きが、史実に思いを馳せてどーするんだ、という気もしますが知っておくとそれだけでも楽しいもの。勿論、ゲーム好きの枠を出ることなく、節度ある煩悩(変な言葉ですが)で、これからも楽しみたいと思います。

ときに僅かですが史実を思い、ゲームを思い返し燃え、街や社寺、自然の美しさに感銘し…。自分の性格が、落ち着き無いバタバタしたものですが、旅行中はアタマの中も常にそんな感じです。それでも、時を経てそこに在るものは、やはり一時の安らぎや内省を促してくれるのです。

この日の煩悩の締めくくり、キーホルダーはイベントに行くときに着けます(笑)。ゲームマップ地点に行かずとも、私の鎌倉行きは常に「遙か旅」です(笑)。 


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