5. 旅の終わりに


陽も大分傾き、長谷駅へ向かう人が多くなってきました。
私は由比ケ浜大通りへ出て、そこからのんびり鎌倉駅まで歩きます。
途中、文学館入り口の辺りで通りを折れ、由比ケ浜駅の脇を通って和田塚にお参り。先月は萩が綺麗でした。この季節には初めて訪問しましたが、こちらも曼珠沙華が凄いです。

ここからまた左方向に折れ、由比ケ浜大通りへ戻ります。真っ直ぐ歩いた方が近い、というのは分かっているのですが、何故か向こうを通りたくなるのです。何でだろう(笑)。
御成通りへ入り、鎌倉駅西口へ着きます。

17時9分発の湘南新宿ラインで、帰路に就きました。


9月以来、一ヶ月弱での鎌倉訪問となりました。数年前の春、一ヶ月に3回という事があるので、頻繁とは言えません(笑)。季節が進み、鎌倉の装いもまた違いましたし。

曼珠沙華の見頃については、前日2日間ずっと鎌倉の情報系サイト様を拝見していました。
しかしこの訪問日前が、台風でした。勝手なイメージなのですが、曼珠沙華の花弁はそう簡単には散らないのではと。きっと大丈夫だよ〜と、リズ先生の象徴物なのに、何故か景時さんの声が脳内に響いたり(笑)。

そして、当日は台風一過と相成りまして、暑い!しかし、先月の訪問時にうっかり冷えてしまった事もあり(9月の旅行記はいつアップできるのか…)、電車内の空調も分からないので、日傘とともに長袖を1枚持って行きました。ところが、車内を含めて羽織る事はありませんでした(笑)。いや、冷えないに越した事はございません。
雲は少しもくもくとして夏っぽく、陽射しも強かったです。為相の墓所では季節が一瞬分からなくなりました。

今回は英勝寺さんの定休日、そして浄光明寺さんの拝観日という木曜日の訪問。
不定休の身としては、混雑を避けるため極力平日に訪問しています。今回は運が良かったというケースですが、前述したように行き当たりばったりとは申せ、下調べは或る程度しなければと、痛感しました。
常時アタマに入っているのは、報国寺さんの閉門は1年間16時で正月三が日は拝観休止ということだけです(汗)。

4月の桜花紀行にも記しましたが、私のお助け乗車券・JRの2日間有効・山手線圏内の乗車賃込みのフリーきっぷが無くなってしまいました。その為、今回のように移動範囲がそこそこで、歩きでも問題無い場合はSuicaでの普通乗車。
桜や紫陽花の時期のように、彼方此方行くということがはっきりしていれば、フリーきっぷ類を買っています。
ちなみに収玄寺さんから鎌倉駅まで、途中和田塚に寄ったり花を撮ったりしていますが、徒歩30分。
由比ヶ浜大通りを直進するなら、もっと早いですね。
この日は拙宅を出てから帰路の横須賀線に乗るまでで22,330歩でした。
江の電でも歩いていても、煩悩は変わりません(笑)。貧乏旅ともいいます(笑)。
但し、やはり陽気や体調をまず考え、安全・快適な旅が1番です。

今回は天候にも運にも恵まれた旅でした。
唯一心配したのは、往路の電車に事故や点検で影響が出て、後続車両の問題もあって戸塚を出る電車が遅れ、大船駅では待機した事でしょうか。せっかちなので、これが桜や紫陽花という鎌倉混雑必至の時期だったら、かなり焦ったかもしれません(苦笑)。でも数分の遅れで済みましたし、元々行き当たり(以下略・笑)。

曼珠沙華は赤く、壮烈さと共にどこか寂しさも感じさせる不思議な花で、ずっと惹かれていました。
リズ先生の象徴物となってからは、また違った煩悩がくっ付いていますが(笑)。でも、どうして曼珠沙華なのかは明確ではないですよね(それを言ったら八葉全員そうか)。
花言葉の代表的なものは「再会」「悲しい思い出」「情熱」…うーん、先生(泣)。
この咲き誇る曼珠沙華を見たら、何を思うのでしょう。天空の花とも言われるようですが、リズヴァーンとはペルシア神話では天国の門番とか…。なんだか燃えと煩悩がアタマを回ります。

秋なのに夏のような陽気、真っ青な空と白い雲に、地上の赤と緑。
様々に彩られた鎌倉を堪能出来た一日でありました。



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