3. 朝夷奈・熊野神社


朝夷奈峠へ


歩く事には自信がありますが、この状態ではかなり心配。
…熊野神社までどのくらい歩くのかな。道はどうかな。紅葉はどうかな…。
バスの中であれこれ考えまして、まぁ太刀洗水まで行って考えよう!といつものように「十二所神社」で下車。岐れ道から乗ったので、170円でした。

今回は、時間を計る事にしました。
切り通し入口たる、民家が途切れ小さなやぐらのある場所に、11時。
それから太刀洗水までは、知っている道ですから気後れもせず進みます。

右足が上手く曲がらない〜…(汗)と思いつつ、行ける所までという浅はかな感覚で進みます。
しかし、降雨とは無関係で道が…ぬかるんでいます。

写真が小さいのですが、最初は左のように落ち葉は多いですが、まだある程度乾いた道です。
中の写真…川のようですが、これも道です。
右の写真では、歩く時の擬音がコツコツとかザッザッではなくズチャズチャ、ベチャベチャ。気をつけないと、泥のようになった土に足を取られかねません。この写真は奥が低い方です。

この辺りは、峠への上り坂になっています。段になっている所を見付けると幾分歩き易いです。…私はこれが「石段」なのかと思ったのですが…土嚢でした(汗)。水浸しな感じです。切られた枝などもあり、これが泥に浮かんだようになっいたりしますので、歩くときは慎重に。
己の不調もあって、この泥水道はかなりシンドかったです。
しかし、ある場所まで来るとザッザッな道に。…ふと正面を見ると、峠の頂上でした。

 

左・頂上の岩肌に彫られた仏様と石塔   右・その向かいの崖

落石注意の看板もあります。確かに…落ち来ても不思議じゃない感じです。
ここでは、何かのグループの皆さんと遭遇。上の石塔を撮っていらっしゃいました。

 

熊野神社へ

あれ?そういえば熊野神社へ行く分岐の道って何処?と、やや不安な気持ちで峠の反対方向を見やると、金沢方面の道の脇にありました。
そこへは少し急な下り道を下ります。
正面の杉林の右を行けば熊野神社。
左は横浜市金沢区への道です。
写真でお分かりのように、すっかりザッザッな道になっています(笑)。

…あれ?石柱と由緒書きはあってもお社が無い…(汗)。この時、11時25分を少し回っていました。
ここから杉林を左手に見つつ、歩くこと5分ほど。漸くお社が見えました。
私は問題ないのですが、…花粉症の方にはきつい道中かと思います。

 

石段を上がり、まずは拝殿(下写真左)にご挨拶。その後、右手にある石段を登って本殿(同・右)へ。
どちらの社殿も、右隣に小さなお社が。拝殿はお稲荷様のようでしたが、本殿のお隣は分かりませんでした。

 

私はこの時、もう歩けないのでは…とかなり青くなっていて、全く余裕がありませんでした。こういうのは悪い見本です。
そんな状態でしたので、今思い返すと残念極まりないのですが…本殿からの眺めを確かめていません(爆)。拝殿脇の見事な銀杏と、21世紀を忘れる静寂と杉林を満喫するのが精一杯。
周りをちゃんと見られないなんて…。自戒としてこの阿呆さを記載しておきます。

頼朝が開幕の際、鬼門守護として熊野三柱大神を勧請したとされるこのお社。
峠を越えているため、住所は鎌倉市ではなく横浜市金沢区朝夷奈町でした。

帰路へ

動ける内に戻ろう、と少々の休憩の後は来た道を戻ります。
道が良さそうな金沢方面へ行く…というのも考えましたが、実は切り通しを出た後の道を調べていませんでした(汗)。京急バスで鎌倉へ戻ることが可能、というのは記憶していましたが、所要時間その他も不明でしたし、道は悪いとは申せ一度通ってきたのだしと。

 

時間を計り始めた場所へ戻ってみると、12時10分。大体、片道30分というところでしょうか。不調の足での時間ですので、早い方は短縮されると思います。
注意点としては
・晴天続きの日に行っても道はぬかるんでいること
・勿論外灯は無いので日没前に差し掛かったら行かないこと
・温度がかなり下がるので防寒対策も怠らないこと
この辺りが大事だと思います。
時間が掛からずに行くことは出来ますし、観光される方も結構いらっしゃいますが、これは時期だったからという事もあります。昨秋も人に会いましたが、その他の時期にはあまり…。基本的には人が滅多に通らないと思っていた方がいいと思います。

それと、余談ですが「敏感な」方は太刀洗水か滝までにされた方がよろしいかと。慰霊碑らしきものもありましたし、朝夷奈を検索するとそういうサイトに行き着いたりしましたので。

…で、肝心の紅葉ですが………まだまだでした(嘆息)。


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