1. 佐助稲荷-銭洗弁天-
葛原岡丘陵・源氏山公園


老体にムチを打って出掛ける・その2な旅。目覚ましの30分前に起床しまして、予定より早く出掛けることになった2007年4月15日。普段は平日の旅行なので通勤客が殆どの駅や車内も、流石休日ってことで観光客ばかりで賑やかです。8時45分発小田原行の先頭車両はそれでも空いており、ボックス席に一人掛けでした。では、いざ鎌倉。


道中
この日、車中ではまたしてもコース設定に悩んでいました。見学したい場所3個所に、暫く行っていない佐助稲荷と源氏山公園も入れる…となると公開時間と合わせてどうなるかなぁ…と。混雑具合及び見学の所要時間も見当がつきません。何となくこう回るか…と思っていると、乗換駅の戸塚に。時計を見ると、9時22分…ということは!公開開始時間まで30分はある!ならば先に佐助稲荷方面を回っちゃおう!と相成りました。通常、あそこまで行くと徒歩で南下して江ノ電沿線に回りたくなるので、実は「先回り」を全く考慮してませんでした。短慮だ…。
というわけで、鎌倉駅を出て歩きます。驚いたのが、緑の美しさ。新緑…というと、5月近くになってからという印象でしたが、佐助トンネルへの道中の道では既にこのような鮮やかな景色が。


佐助稲荷
昨年の紫陽花紀行以来の訪問となりました。隠れ里の名の通り、萌え出づる緑の華やかさもありながら、静かな佇まい。拝殿・本殿ともにお参りを。鳶の鳴き声とリスの走る僅かな音。深呼吸します。
宮司さんは、境内を掃き清めていらっしゃいました。…あの縁台のもっと大きい物を全部、社務所の脇へ寄せて綺麗に掃いて…結構重労働だと思います。思えば、以前にも掃除されている時にお参りしたことが…。凄くマメになさってる? 内心、自室の倉庫状態を恥じつつ境内を辞しました。


銭洗弁天
いつものように脇道を通って…たら、以前と光景が違いました。ここにあったろうお家が無い。更地にする前のような状態で、ちとビックリしながらお社へ。10時を少し回っていたと思いますが、修学旅行と思しき子供たちをはじめ境内には結構人が多いです。お金は洗わず、参拝だけして源氏山公園へ向かいます。


葛原岡丘陵〜源氏山公園
よく、迷います。鎌倉殿、どこですかぁぁ(汗)。今迄は不安に思いつつも辿り着いておりましたが、今回は見事にやりました。銭洗弁天前の坂道を上って素直に右に行けばいいものを、左の眺望台に寄って…とそこまではいつも通り。その眺望台から先を右奥へ進んでしまいまして…。あ、あれ?八重桜があんなに低いところに…。そこは、葛原岡丘陵の自然公園でした。

 

こちらは鎌倉殿の像こそないものの(笑)、中央にあずま屋があり周囲に桜、ショカッサイが咲いていて源氏山公園と少し似ています。写真は撮ったものの、やはり鎌倉殿が見えない。
歩いているうちに、結局は葛原岡神社へ。こちらも桜の名所として知られています。あれ?鳥居の前に宮司さんが居ておみくじもここなの?と思いつつ鳥居を潜って本殿まで歩くと…改修と申しますか新築中でした。なるほど。祭神は後醍醐天皇に仕えた日野俊基。

 

この後、俊基の墓所にもお参りしました。

  

漸く、鎌倉殿を発見。八重桜をバックに構えていらっしゃる(笑)。葛原岡よりも人は少なかったです。昨春に像の向かい側の桜を撮りましたが、あの辺りに八重桜は1本。どちらかというと、これからは新緑と小手毬といった感じでした。

 

しかし、鎌倉幕府の開幕者と倒幕を企んだ者がこんな近距離に墓所や像があるというのも、不思議な感じです。確かに時代も違うし鎌倉という一つの都市を巡ってのことではありますが…。近いよなぁ。どちらも最早憩いの場の域ですし。

この後は、一番の目的である見学地へ。鎌倉駅方向へ戻る最中「記憶の迷い辻」らしき四つ辻を探しましたが…分かりませんでした。T字路は何ヶ所もあるのですけれど。あのドラマでは「若宮大路」へ戻るのですから、多分自分が通った道と大差ないと思うのですが。今度はどこか途中で曲がってみるかな?(笑)



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