5. 旅の終わりに


江ノ電で鎌倉駅へ戻り、一旦構内から出てお土産を買ってから17時31分発君津行で帰路に着きました。15両の先頭車両は空いていて、日曜ですから通勤ラッシュもなくのんびりした雰囲気。荷物が気掛かりで一駅ごとに起きつつも眠って帰りました。
地元で友人と合流して夕食。12時間半ぶりの食事(笑)。お開きの10時半には、雨が落ちてきました。前回のような天気にならず、気温も丁度よかったことに安堵し、自宅へ戻りました。


今回のお土産は、鎌倉五郎さんの「ごま半月」と定番の豊島屋さんの「鳩サブレー」。可愛いものづくし(笑)。五郎さんは、紙袋にも兎が描いてあって、そちらも可愛いです。月から兎が顔を出す過程が3点で1面に。しかも、片面ずつ絵が違うのでした。うう、この袋は捨てられない…。包装紙も取ってあります(笑)。鳩サブレーは、この手提げ型がいいですよね。これは5枚入りの仕様。箱にあの絵でも可愛いのですが、手提げにするのが心憎い(笑)。

一ヶ月間に3回行ってしまった春の鎌倉。しかし、何度行ってもそれぞれ違うコースだったり、同じ場所でも見られるものが違ったりと、飽きません。藤やシャガ、小手毬には去年は遭遇出来ませんでしたし。とにかく、花も緑も綺麗で嬉しいし楽しいし、目の保養でした。特に、昔の鎌倉行きの際も「新緑」の頃は…記憶に無いのです。そのせいもあってか、緑の御簾が幾重にも張られたような光景は、とても鮮やかで心穏やかにさせて頂きました。

さて、メインである「建築物」ですが旧川喜多邸を訪れた際に、スタンプラリーが実施されているのを知りました。「古都鎌倉 春の施設めぐり」という台紙に、六ヶ所のスタンプ欄。内3ヶ所を回ると記念品が頂けるというものです。私は大佛次郎茶亭で頂きました。華頂宮邸の写真がプリントされた栞の3枚セット。私が拝見した4ヶ所の他は、鏑木清方美術館と鎌倉文学館が対象でした。この二ヶ所は、いずれ時間をかけてゆっくり見たいと思っています。
拝見した4ヶ所は、いずれも入場は無料。全員徴収ではないのに驚きました。旧安保小児科医院以外では維持費のための募金箱がありまして、些少ですが役に立てて頂ければと募金。スタッフもボランティアということで、地道ですが地域一丸で街を支えているんだなと実感しました。前回の締めでも同様のことを書いていますが、毎回違ったことでそれぞれ感じるので…。

「遙か」の妄想(笑)にしても「迷宮」は確かに現代が舞台ですが、無印の佇まいを感じさせる朝夷奈や佐助稲荷などが今もある、というのも素晴らしいことだと思います。乱開発されたらもう元には戻りません。関東大震災の被害もあったにも関わらず、ずっと昔からそこにあったように再興され、街に溶け込んだもの。それは街のもつ空気を守り続けているからだと考えます。勿論これは他所者の考えで、地元にお住まいの方には他に感じるものが多々あると思います。発展と伝統、そして景観。長い歴史を持つ街の課題だとは思いますが、この古き良き空気をいつまでも…と願わずにはいられない訪問でした。

…しかし、今回もメモリが危うくなり写真が小さく・少なくなるボケをかましました。詰めが甘いなと去年に引き続き(汗)、反省。


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