5. 毛越寺―観自在王印庭園


さて時刻も3時半近く、毛越寺さんをクリアすべく、平泉駅方面へ向かいます。駅へ着くと、そこにはるんるんが!歩けば10分ですが、乗ったら3分(笑)。ここは乗ります。上手いこと間に合って、乗客は私達だけのるんるんは出発。
毛越寺のバス停も、中尊寺と同じく駐車場内にあり、山門まで少し歩きます。

毛越寺
中尊寺と同じく慈覚大師が850年に創建、藤原二代・基衡公が造営。こちらも、紅葉が綺麗でした。宝物館などは見学の余裕がありませんでしたが、もうどかーん!な感じで。…阿呆丸出しなのですが、本堂の雅びやかさと、大泉が池の優美さにどかーんと一発やられました。
…まずは本堂(上右写真)で、この日この光景を拝めたお礼と、初参詣のご挨拶をば。その後お池へ。池だの川だのの水ものにヨワい私は、一日居られます(笑)。池の西側には、菖蒲が刈り取られたものが。6〜7月には菖蒲祭りがあるそうで、その頃は緑と紫の絶妙な色彩の展開がなされるのだろうな、と思いつつ、池沿いに歩き、開山堂(右写真)や紅葉を眺めます。

 

この池の有る「浄土庭園」には、嘗ては幾つもの堂宇がありました。はて、十六夜のイベントで「神隠し」に遭ったのは、どの辺りかしら。…境内の美しさに見蕩れても、こういうことは忘れない(苦笑)。「北側の一角」というので、北にある金堂・円隆寺跡で撮ってみました(上写真右)。

そして、遣水。曲水の宴の舞台ともなる、平安時代の遺構です。あれをニュースで見る度にいいなぁ〜と思ってきた己には、この景観はたまらないものでした。

 

毛越寺境内は、今も美しいです。季節ごとに訪問出来たら素晴らしいでしょう。
創建時の、幾多の堂舎が在ったときは、その壮麗さは如何ばかりか…。

 

そんなことを考えつつ、毛越寺さんを後にしました。


観自在王印庭園
毛越寺に隣接する観自在王印庭園は、道路から眺めるのみとなりました。
合い変らず繋がってない写真ですが(汗)。

 

毛越寺から撮った舞鶴が池(下写真左)と、庭園の北に有る「ホテル武蔵坊」の看板

 


平泉駅へ
駅へは道路を真直ぐです。街路樹も色付いて綺麗。そして、駅を見ながら「あそこが大社の跡かもしれない…」と考える馬鹿神子(笑)。

 

駅について、こちらのキオスクでお土産を購入。少し時間があったので、待合所を出ました。到着時は雨が降っていたので、ちょっと撮れなかった駅脇の小さな公園を一枚。遣水を象ったような池と紅葉と、小さいけれど素敵なところです。…ここが「大社」なんだよなぁ…とかまた思っていると、るんるんがこの日最後の巡回から戻ってきました。一日、同じ運転手さんだったようです。私達が乗った3回とも、この方でした。今日はどうもお世話さまでした。

 

検札を済ませ、一ノ関駅方面のホームへ。空は曇天模様になっています。風は一層冷たく感じられ、己の生活圏ならば「真冬」だな…と思いました。

 

16時27分発、一ノ関行きの東北本線に乗り、平泉の地を後にしました。
また、来たいと強く思いながら。


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