1.明月院-海蔵寺


 

目覚ましの鳴る前に起きたのに、出掛ける直前に時計が見付からない!と大慌てで探すも、出てこない。冷静に考えればデジカメで見ればいいのです。そう気付いて家を出、最寄り駅では1本乗り逃がします。そして東京駅では、人身事故の影響でダイヤが混乱。遅れての出発となりました。ああ、なんとも慌ただしいスタートとなった今回の紅葉紀行。今年は無事に乗りきれるのでしょうか…。そんな不安が過ります。写真は漸く一息ついた、乗換駅・戸塚のホームから見た柏尾川。


10時前に北鎌倉へ到着。円覚寺さんには、多くの人が…。去年拝観させて頂いたこともあり、今回はこのまま明月院さんへ向かいます。
でも、その前に踏み切りを渡って毎度(笑)の場所を1枚。
やはり、こういう色具合だと「迷宮度」が高い気がして(笑)。


明月院さんは、紫陽花と紅葉の時期に後庭園を公開しています。紅葉は拝見していないので是非、という気持ちもありましたので。明月川には、銀杏の黄金色の葉が落ち、綺麗です。…お掃除は大変そうですが。

明月院
300円を納めて、境内へ。紫陽花は剪定され、どことなくさっぱりとした雰囲気の境内。陽光が差し、清々しくもあります。紫陽花のシーズンの撮影スポットになる、鎌倉石の参道(下写真右)はこんな感じ。趣がかなり違います。

 

本堂にお参り。和室の奥の円窓から後庭園が覗けます。時間も10時を回っていますので、拝観可能。受付へ回って500円を納め、庭園へ。そこでは早速色付いた楓が迎えてくれました。

菖蒲の頃と違った、美しさ。紫や白といったやや青に寄った彩りとは違う、寒さに向かう季節の前に赤に寄った―束の間の暖色の美麗さで、惹き付けてくれます。庭園の奥、恐らく杉木立だとおもうのですが、既に山里の佇まいで、こちらには既に冬の先達が控えているかの如くでした。

やわらかな陽射しと相まって、季節という自然の見せる様々な顔が、一堂に会しているような後庭園でした。

庭園を出て、花思い地蔵や釣瓶の井を回ります。参道を戻り、竹林も拝見。秋から冬への竹も、また清々しいです。
境内を辞する時、出入り口が同じ場所になっていることに気付きました。紫陽花の頃は別々だったのです。やはりあれはハイシーズン仕様だったのね…。確かに、警備員まで配置するほどの混雑ですからね。これまで年始の八幡宮を除いては、警備員を見掛けたのはこちらだけです。

 

紅葉狩りの頃―人は訪れても、どこかまったりとして静かな境内でした。


ここから、いつものように横須賀線の線路を越え、亀ヶ谷坂切り通しを抜けて、海蔵寺さんへ。高架下を通って、海蔵寺さんまでの住宅街を行く道は、紅葉の撮影スポットになっています。民家の楓が道路に掛かり、なんとも綺麗。通る人の殆どが、撮っていかれていました。

海蔵寺
紅葉は盛りを過ぎていました。それでも鐘楼の周りは、綺麗な赤を見せてくれます。いつ来ても素敵で、風情のあるお寺さんです。

 

 

人出もそれなりに多かったですが、どこか落ち着いた境内。お寺の方が植木の手入れをされていました。


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