3.妙本寺-安国論寺-妙法寺-長勝寺
昼食
本覚寺さんを出ますと、以前にお食事をした谷口屋さんがあります。…丁度正午。朝食は7時前でしたし、そろそろお腹も…と思って店内を伺うと、空席あり。そのまま入ってショーケースを見ながら、お稲荷さんと昆布のおにぎりの2個セット630円を注文。肌寒い日でしたから、お味噌汁とほうじ茶が付いていて嬉しいです。そうする内に、店内の卓は一杯に。相席をお誘いした地元のご婦人と少しお話をして、会計。
2個セットですと、一呼吸して歩き出してもお腹はそんなに苦しくない…と以前に学習したので、そのまま妙本寺さんへ。
妙本寺
駅から20分も歩かないのに、まるで山里の佇まい…は相変らずです。総門から山門へ着くと、桜の花で晴れやかな雰囲気。100円を納めて境内へ。祖師堂へお参りして、染井吉野、枝垂れ桜と咲き始めた海棠を撮ります。カメラを持った方もそれなりに居ましたが、境内はどことなくまったり。
その後は本堂(下写真右)の前の桜を。他にはシャガが咲き始めていました。![]()
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境内を辞して歩き、常栄寺さんでは境内にお邪魔して一礼。葉牡丹が綺麗でした。それから別願寺、安養院さんの前を通って名越方面へ。
安国論寺
山門が見えてくると綺麗な色が…心魅かれます。いざその前に着くと、枝垂れ桜の美しさにウットリ。無人になった頃を見計らい、撮らせて頂きました。
片や、今日はご免なさい本堂前までで…と、山門をくぐるときに心中で平謝り。天気やら体力やら考えると、巡礼コースまでは回れないなと思いました。そして100円を納めて境内へ。人は女性グループが数組と、静かです。お参りをして、深呼吸。黄色の水仙も咲いていました。来月の海棠の頃にまた…と思いつつ、境内を辞しました。![]()
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妙法寺
安国論寺さんを出てからこちらへ。苔の寺として知られる妙法寺さん。よくガイドブックで苔むした石段の写真を見てはいましたが、初めての拝観です。300円を納めて境内へ。
妙法寺さんは自然保護の観点から「撮影目的の入山禁止」とされていて、写真は無しです。
まずは本堂にお参りし右手の順路へ。…って、こちらは広い!苔の石段は美麗ですが通行禁止。
順路を歩いていると…ここは21世紀なんでしょうか…という気持ちに。電車の音が聞こえなければ、周囲の建物も殆ど見えない分、これまでのどの訪問地より時間の感覚がマヒします。本堂を背に小高い山のような場所に堂塔が点在しています。
その一番奥に「護良親王」のお墓が…。あれ?大塔宮の方にあったよね…と疑問に思うも、その御子である日叡上人の建立とされるこちらですから、父宮を偲ぶ御気持ちからの、供養塔なのでは…と勝手に思いました。そこからは稲村ケ崎が臨めます。鬱蒼としながらもどこか清麗に満ちた場所。悲劇の宮は、今こちらで静かに眠っているのかしら…と考えずにはいられませんでした。日蓮上人の小庵跡を挟んだ反対側には日叡上人と母君の御墓があり、そちらにもお参りして本堂の方へ戻ります。…また降ってきました。この後行きたいところもありますし、そろそろ現代に戻らなければ…。このお寺の持つ空気というのは、実際に訪れて感じるのが一番です。ただ、足場に関しては土ですから歩き易い靴で。宮様の墓所へ上がる階段は狭く、特に雨の後は滑り易くなっていると思われます。鐘楼より上は全域そういった感じですので、注意された方が宜しいかと。
長勝寺
再び安国論寺さんの前を通って、そのまま横須賀線の踏み切りを渡り、こちらも初めての訪問となります。
…まずは、どーんと構えられた日蓮上人の銅像に圧倒されます。上人の周りには染井吉野が咲き、他のどことも違ったお花見になります。正面の帝釈殿にお参り。上人の像の周りには、四天王も配されています。なんだか今迄にないほど、きっぱりとした雰囲気のお寺でした。今思うと、冬の荒行が有名ということですから、気合いの入った雰囲気が日頃から漂っているのかもしれません。法華堂横の桜も綺麗。また、駐車場にあった小さい枝垂れも可愛かったです。![]()
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