7.旅の終わりに 


駅へ戻って、ぼたん苑への案内ポスターの側に在る牡丹が綺麗なので1枚。ちょっとボケてますが、そこはご勘弁を(汗)。
帰路は18時8分発の湘南新宿ライン、宇都宮行きへ乗車。
今日一日無事に過ごせた。鎌倉にまた来られた…そして、また来たいという思い。
それがいつも以上にずっしりと重く心に響きました。

暮れ行く空を見ながら、やがて睡眠不足の身体は眠気に引っ張られていきました。


今年は例年になく花見をしておりました。鎌倉以外にも近辺を彼方此方。
仕事が待機になったこと、家に籠っていても気が塞ぐこと…など。
鎌倉にはいつ行こうか―と開花宣言が出た頃から(気が早い…)考えていました。
結果、まだ満開ではなかったのですが、花祭りということで8日に決めました。

往路、戸塚駅で横須賀線に乗換えた際、例年になく人が少ないと感じました。
満開前の平日だし…と思ったのですが、現地に着くと空いた鎌倉を実感しました。駅の照明は落とされ、人も少なく例年よりずっと静かです。
若宮大路へ出ても資料写真を撮るには助かるような空き具合。いつもは混んでいると人多過ぎ!となるのに、空いていて寂しい―と思うのは、震災の大きさ故でしょう。

段葛に上がって、カメラを構えると、なんと入れてきたメモリーカードが不適格でした(汗)。買い間違い…。藤沢の量販店まで行かなきゃ!などと思いましたが、よくよく考えればメモカはコンビニでも買えますよね…。私はやはりどこか駄目な方にズレている。通り沿いのコンビニで代わりを購入。するとレジのご婦人が「楽しんで行ってらっしゃい」と送り出してくれました。
…ここに来られたのだから。それを今まで以上に有難いと思い、現地を踏み出しました。
また、遙か旅が出来ることに感謝を。

訪問した寺社にはいずれも募金箱が置いてありました。
一介の観光客に過ぎませんが募金をし、被災地の復興と亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。
春の花を愛で、その美しさと清々しさにほっとし、これからのこと、忘れてはいけないことを抱えつつ歩いた鎌倉。次は紫陽花の頃に、と心の中で思い描きます。

…しかし、旅行記を制作して驚きました。写真が少なかった…。
撮った、と思った物が実は無かったり、風で激しくボケてたり(汗)。何度か訪問した場所では、以前撮ったからという気持ちがあったのかもしれません。それが今回必要だったのにと、己にツッコミを入れて書き直したり。成就寺さんのお不動様とか浄智寺さんのやぐらとか…(汗)。
やはり私の旅は色々な意味で油断大敵でございます。

次は前述しましたように、紫陽花の頃にと思っております。また定番コースになるのは明白ですが(笑)。あとは開花時期と仕事との兼ね合いですね。これが毎年スリリング。そして、更にオフ原稿もあったりするし…。

こうやって次のことを考えられ、訪問できることが有難い。
その気持ちを忘れずに、また鎌倉を楽しみたいと思います。



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